本日は出社後、以前提出してもらった課題作文の添削をしました。9月以降の試験で120字から160字程度の作文が出題されるのでその対策として作文を書いてもらいました。比較的国語の成績が良い生徒なので、どんな作文を書くのかと期待していましたが・・・「ひどい、あまりにもひどすぎる」の一言、公立高校の上位を目指せる生徒でも作文が書けない。添削しているのを見た先生が「小学生の作文ですか?」と本気で聞いてきたほどです。

昨日の日記で携帯電話について書きましたが、作文が書けなくなってしまったのも携帯電話に一因があると思うのです。最近の携帯のメールはデコメールや絵文字が充実していて、自分の気持ちや感情を容易に表現することができます。しかし、作文はそのような機能や文字は使えないので、言葉によって自分の感情を表現したり、意見を論述しなければなりません。それが今の中学生にはできないのです。だから、同じ内容を何度も述べてしまったり、事実の羅列におわってしまったりします。
例えば、理想の高校生活について書いてもらったのですが、「あんなことがしたい」「こんなことがしたい」というだけで、理想の実現のために〜しようという具体的な内容に踏み込んだものは全くありませんでした。

しかし、彼らに国語力がないわけではありません。実際に国語の読解問題はかなりできていますし、作文でもある物事を説明させる文ならば満点に近いものもあります。

文章読解能力と自己表現能力(作文能力)は必ずしも比例しないものであることを実感いたしました。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索